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2019/08/12

2019年度新潟県村松産特別栽培米こがねもち・田んぼレポート⑥

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みなさんこんにちは。
8月に入ると、稲が穂を付けていく時期が始まります。
9月の収穫が近づいてきて、今から楽しみですね!



今回は7月中旬~下旬の田んぼレポートをお届けします。



↑7月31日に撮影した田んぼ全体の風景です。
草原のような景色が一面に広がっています。

前回のレポートでは「中干し」を行っていました。
中干し※によって土表面にヒビが入ったら、次は少しずつ水を入れていき、
根を水に慣れさせたあと、土を「飽水状態(ほうすいじょうたい)」に保ちます。
「飽水状態」とは、「表面には水が見えないけれど、土は十分に潤っている状態」のことです。目安としては、土を踏んだ足跡に水がたまるくらいの状態を言います。
※田んぼへの水の供給を止め、地面にヒビが入るまで乾かす作業のこと。

田植え後のように水を張ると根腐れが起こってしまい、逆に、中干しの時のように水がないと穂がつかなかったり枯れてしまいます。そのため、適切な水管理がとても重要になります。

この飽水状態を保つ管理は、稲刈りの直前まで続けていきます。

では、稲の背丈の成長記録を見ていきましょう。
↓7/18の稲の様子です。



背丈が伸び、茎の本数が多くなってきました。
葉が大きく重くなったせいか左右に広がってきました。
↓長さを測る目盛りが見えにくいので近くで撮影しました。



背丈は55cmに届きそうです。
前回更新の7/10時点では、およそ50cmだったため、少し伸びているのがわかります。

↓次は7/25の稲の様子です。



茎が太くなり、葉数が増えて重なりも増しています。
背丈は60~65cmほどです。

このくらいの背丈・茎数・葉数になったら、幼穂(ようすい)ができたか確認します。幼穂(ようすい)とは、太く育った茎の中にお米のこどもが出来ている状態のことです。

この段階で肥料をまきます。すると、これから育つ穂をよく実らせることが出来ます。この、幼穂(ようすい)のために肥料を与えることを「穂肥(ほごえ)」といいます。
↓穂肥(ほごえ)の様子です。



この時期に肥料が十分に行きわたらないと、穂が小さくなります。
また、幼穂(お米のこども)ができる前に穂肥(ほごえ)を行っても、葉っぱだけが大きくなってしまい、穂が大きくなりません。タイミングが大事です

↓続いて、7/31の稲の様子です。



背丈が70cmを超え、茎もさらに太くなりました。
背が高くなりすぎると倒れる可能性もありますので、水と肥料の加減に一層の注意が必要になります。


例年通りなら、穂が出るまでもうすぐです
次回は、穂の出ている様子をお届けできそうです。
お楽しみに

■おまけ
田んぼで見つけた生き物たちを紹介します。

↓飽水管理の途中、水のたまりやすいところにゲンゴロウが泳いでいました。



↓7月下旬には、水のないところにどじょうがいました。



水抜きをしている泥の上で、ぺたぺたとうねっていました。
近くの水場にいけるように手助けをすると、水の中に入っていきました。

田んぼにはたくさんの生き物が住んでいるので、
普段は見ないようなところも覗いてみると、いろんな発見がありますね。
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